モラールサーベイを実施する際の留意点

「モラルサーベイ(従業員アンケート)ってよく聞くけれど、いったいどうやればいいのだろう。。」
「モラルサーベイを取り入れると、社員からの不満が集中しそうで怖い。。」
モラールサーベイで従業員の本音を把握したいけれども、上記のような点が問題となって実施には至っていない企業は多くあります。
しかしながら、上記のような悩みを抱えている企業こそ、モラールサーベイに取り組むことをおすすめします。なぜならば、モラールサーベイを必要と感じている時点で、現場レベルでは会社に対する不満等が生じ始めている可能性が高いからです。

モラルサーベイを取り入れ、把握した従業員の不満等に対して適切な処置を施すことで、会社は確実に活性化していきます。
モラールサーベイ(従業員満足度調査)とは何か?」では、モラールサーベイのメリットについて紹介しましたが、今回はモラールサーベイを進める際に留意点について紹介します。

モラールサーベイを実施する際の留意点

①実施する目的を明らかにする

当たり前のことですが、モラールサーベイを実施する前に「何のためにモラールサーベイを実施するのか」、その目的を明確化する必要があります。
例えば、以下のような目的が考えられます。

  • 離職率を下げるために、従業員が会社に対して感じている不満や改善点を明らかにしたい
  • 人事評価制度を導入するにあたり、現状の人事評価制度に対する従業員の意識を確認したい
  • 人材育成を強化していくために、上司から部下への指導実施状況を把握したい。

何のためにモラールサーベイを行うのかにより、調査票に盛り込むべきアンケート項目も当然に変わってきます。目的を明らかにしないまま標準的な項目を聞いているようでは、自社が本当に把握したい情報を得ることができない可能性がある点に注意する必要があります。

②モラールサーベイ実施の意図を従業員に対して明確に伝える

モラールサーベイの効果を最大限に発揮するためには、従業員の本音を抽出する必要があります。しかしながら、従業員視点で考えてみると、会社の用意した調査票に対して正直に回答することは、特にネガティブな回答であればあるほどリスクが高いものとなります。
そのため、従業員の本音を引き出すためにも、モラールサーベイを実施する目的を全従業員に対して明確に伝え、率直な意見を記入するよう伝えておく必要があります。調査票にもその旨を明記しておくべきでしょう。

③匿名で行う

②に通ずる話ですが、従業員の本音を引き出すためには、従業員の安全を確保することが大切です。調査票への回答者が明らかな状態では本音を書くリスクが格段に高まります。ですから、モラールサーベイの目的を果たすためには、匿名で実施する必要があります。
また、会社の規模や組織構造上、匿名化しても個人の安全が守られないケースがあります。部門の従業員数が少ない等のケースが代表的なものです。このような場合には、年齢や性別、部門、役職などについても調査票から省く等、従業員個人が特定されないような配慮が必要です。
加えて、調査票の回収方法についても個人が特定されないような工夫をするべきでしょう。以前、当社が関与した会社で「上司に対して記入済みの調査票を手渡しする」といった回収方法をしているところがありましたが、このような回収方法は論外です。期日内に回収ボックスに入れる等の改修方法がおすすめです。

④調査結果や結果を踏まえた方針等をフィードバックする

最も重要なことは、モラールサーベイを実施する際はその結果及び結果を踏まえた方針等について、従業員に対してしっかりとフィードバックを行うことです。
ただ調査票に回答するだけといっても、従業員から見れば貴重な時間を割いて協力するわけですから、その協力に対して調査結果や結果を踏まえた方針等をフィードバックすることは会社として当然のことと言えます。モラールサーベイを実施したにもかかわらず、調査結果のフィードバックもなければ、その後の会社の方針等も変化しないのでは、従業員の立場から見れば、会社の姿勢や将来性に疑問を感じることでしょう。モラールサーベイを実施した結果、会社がどう変わるのか。その点を明確に示すことが最も重要な点といえます。

モラールサーベイを効果的に行うには、実績のある当社までご依頼ください

モラールサーベイは単純に社員の意見を集めるだけではありません。結果から様々な経営課題を浮き彫りにしたり、会社の方針や社員の意識・行動に影響を与えることで、会社の発展や経営力向上につなげていくものです。
モラールサーベイを会社独自で行ってみたがなかなかうまくいかない、要因解析がうまくいかないといった場合は、是非当社までご相談ください。


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