人手不足の組織で行うべき研修とは

人手不足が売り上げを伸ばすための最大の課題となっている企業も多いことでしょう。
そんな時、ただでさえ仕事時間を奪う研修は忌避されがちですが、どんな研修であれば従業員にも会社のためにも役立つでしょうか。

1.管理職のコミュニケーションを強化する研修

人手不足でマネージャーが日頃部下の育成指導をなかなか行えず、いきなり部下から「辞めます」と言われる、突然部下が会社に来なくなるというお話を伺います。
しかし、管理職の部下への関わり方は人材の定着を促すために非常に大きな鍵となっています。
例えば、自分が仕事を辞めたいと思った時、日頃コミュニケーションが取れていて尊敬のできる管理職に引き止められた場合と、コミュニケーションが全く取れておらず信頼関係のない管理職に引き止められた時、どちらの方がこの会社にもう少し残ろうと思えるでしょうか。
もちろん、前者の管理職の方が引き止めに成功する確率は高いでしょう。また、日頃から声がけができていれば、離職をする前に悩みを相談してくれる可能性もあります。
そのため、今いる人材の定着を促すには、管理職向けのコミュニケーション研修や、それに基づいた声がけが必要です。

2.部下のスキルアップに繋がる研修や階層別研修

また、そういった「突然辞めていく部下」の中には「管理職も指導をしてくれないし、この会社で長く勤めるイメージがわかない」という不満を持っているケースも多くあります。
そういった場合には、人事部主導で、全社向けスキルアップ研修や階層別研修を行うことも有効です。スキルアップの機会を得られることや別部署で頑張っている同じ階層の社員と悩みを分かち合うことが、モチベーションアップに繋がることも多いからです。

3、業務効率化に関する研修でスキルアップ&業務のムダを排除!

人手不足の組織では業務の効率化が不可欠です。また、業務の効率化のアイデアを出し合い、職場全体でそれに取り組むことは、部下のスキルアップにもつながります。
しかし、目の前の業務を回すことに必死で、よりよい業務のあり方を考える余裕がない場合もあるでしょう。
そういった時には、会社や人事部主導で、業務改善やタイムマネジメントに関する研修を行いましょう。
研修という場を設定することで、強制的に研修に参加する2時間〜3時間を「考える時間」にあててしまうのです。2ヶ月に1回、半年間行うなど、適切な頻度で継続的に取り組むことで、業務改善の効果が出てきます。
そうすることで、従業員のスキルアップにもつながり、業務改善もでき、一石二鳥の効果が得られるでしょう。

4、キャリア研修でモチベーションアップ

人手不足の組織では、目の前の仕事に追われて、自分自身がどんなキャリアを歩んでいきたいのか考える暇がなくなり、その結果モチベーションを失ってしまうことも考えられます。
そのためおススメしたいのが、キャリア研修の実施です。
キャリアを考えるための研修は社内研修もよいと思いますが、外部研修でも良いサービスがたくさんありますので、入社3年目、5年目、10年目等年次で対象者を絞り、外部研修に派遣する形でもよいでしょう。
キャリア研修では、自分が日頃の仕事やこれまでのキャリアの中で大切にしていることを明らかにし、今後どんな仕事をしていきたいのかを再考することができます。日々の仕事の大変さしか見えていなかった社員が、キャリア研修を通して長期的な視野で今の自分の仕事を見直し、これから歩みたいキャリアに今の仕事がどんな風に役立つのか、意味づけをすることでモチベーションアップにつながります。

まとめ

人手不足が原因でうまく人材育成ができない、離職が止まらない、という組織に有効な研修について、以下の三つのポイントでご紹介しました。

1.管理職のコミュニケーションを強化する研修
2.部下のスキルアップに繋がる研修や階層別研修
3.業務効率化に関する研修でスキルアップ&業務のムダを排除!
3.キャリア研修でモチベーションアップ!

是非できることから取り組んで、人手不足でも活気ある組織を目指しましょう。


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