モラールサーベイ(従業員満足度調査)とは何か?

モラールサーベイとは

モラールサーベイ(従業員満足度調査)とは、職場の従業員が抱えている意識の内容を調査し、その内容を分析する活動です。「従業員意識調査」といわれることもあります。

従業員が会社や組織、仕事に対してどのくらいの満足度を得ているか、または不満に思っているか、どのような問題意識や改善意識を抱えているかなどについて項目ごとに調査し、その結果を分析し、現状を把握していきます。

モここでいうモラールとは、「組織活性度」です。道徳観念などを表す「モラル」とは明確に意味が異なります。個人的な活性度である「モチベーション」とも異なります。

①高いモラル(道徳観)を備えたメンバーが集まる、②組織内メンバーに良い刺激が与えられる、③個人のモチベーション(やる気)が上がる、③組織のモラール(組織活性度)が高まる、というように覚えておくと良いでしょう。

どのような場面で利用すると有効?

コミュニケーションが苦手な社員がいる場合や上司と部下の連携がうまくいっていない場合や、部署内での足並みがそろわない場合、人間関係を理由に離職する社員が多い場合などでは、モラールサーベイは最適の調査手法といえます。モラールサーベイを実施することで、まずは個人・集団・組織問題の現象を定量的に明らかにすることができます。そして、洗い出した問題点を改善することで、従業員の満足度を向上させ、生産性アップへとつなげることが可能となります。

①会社の問題点を把握できる

モラールサーベイは、調査~改善活動を通して会社の実態を調査していく手法です。したがって、モラールサーベイを実施することで、会社内に存在するさまざまな問題点を洗い出し、組織を再編するための材料を得ることもできます。

②社員の本音が分かる

モラールサーベイを実施すると、自身が置かれている環境や同僚・上司・仕事への思いなど、社員が直接なかなか伝えることができない組織全体の「本音」が明らかとなります。この本音の原因、現象、結果の関係性を調査していくと、事業収支改善のヒントを得ることもできます。

③従業員に経営参加意識をもたせる

会社側がモラールサーベイを実施することで、目に見えない問題と課題が浮き彫りになります。この解決を従業員の小集団活動を通じて行うことで、従業員が経営に参加しているという意識が高まり、結果として会社と従業員の結びつきを強固にすることもできます。

④幹部人材を適切に配置できる

モラールサーベイによって割り出された結果は、従業員が現在の組織でどの程度満足しているかを図るための指標です。割り出された内容を参考にすることで、人事部門は部門責任者の力量を量り、適した場所へ配置を行うことが可能となり、最適な人事異動を行うことで組織力をより高めていくこともできます。

⑤他社と比較することができる

正しいモラールサーベイ調査表と分析データを利用した場合、業界平均水準と比較することができます。その結果、自身の会社の位置づけや目標をどの程度達成しているかについて、客観的に知ることができます。

人手不足問題の解決を目指すうえでは、まずはモラールサーベイにより自社の抱える問題・課題を特定し、自社にとって優先順位の高い箇所から改善を進めていくことが最短で成果を生み出すポイントとなります。人材不足や従業員の育成、モチベーションなどでお悩みの方は、まずはモラールサーベイを実施して現状把握を行うことをおすすめします。


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